復刻版・ロイヤルクラウンダービー社のタイタニック号シリーズ「タイタニックとは」

小見出し

  あまりにも大きな悲劇と、繰りひろげられた壮大なドラマの魅力から、世界でもっとも有名な豪華客船となった「タイタニック号」。今年は建造から100周年を迎え、そして今年の4月は、悲劇的な出来事から100年のメモリアルイヤーとなります。

タイタニック テーブルウェアシリーズ

当時食器と一緒に納品されたリーフレット

  260年の歴史を誇る英国の陶磁器ブランド、ロイヤルクラウンダービーも、実はタイタニック号と深い関わりがあります。「海に浮かぶ宮殿」と称されたタイタニック号のなかでも、とりわけ豪奢を極めた1等船室専用のレストラン「アラカルト」で使用されていた食器が、ロイヤルクラウンダービーのものだったのです。この食器は、クリスティーズのオークションでもほとんど出品されることがなく、幻のテーブルウェアとして知られてきました。
  今回、100周年を記念してテーブルウェアを復刻、限定販売することになりました。 一枚の皿を通して、100年の時を超えて甦る愛と悲劇の物語を4回シリーズでお届けしたいと思います。

→ 右の写真は、1912年に船会社ホワイトスターラインの要請のもとロイヤルクラウンダービーが制作したリーフレットで、100年前制作された原本が1冊だけ残されていたものを忠実にコピーしたものです。ビクトリア女王、国王エドワード7世、国王ジョージ5世の王室御用達であると記されています。また、この食器で出される食事は英国のどの最高級のホテルで出される食事に勝るものであると書かれています。

  悲劇は、14日深夜、北大西洋のニューファンドランド沖で起こります。
静まりきった海にひそむ氷山に接触したタイタニック号の船体に亀裂が走り、 海水が流れこんだのです。頑丈な二重船底をもち、当時のマスコミからは「不沈船」と賞賛され、絶対に安全だと思われた巨大客船を恐怖が襲います。 救命ボートは1100人分しか用意されていませんでした。乗務員たちは女性、子どもを優先してボートに移します。しかし、半数以上の乗客は助かる見込みがありません。逃げ場のない大海で人びとは命の選択を迫られました。
未曾有の災害に直面したとき、人はどんな行動をとるのでしょう?勇気をもって恐怖に立ち向かう人もいました。タイタニック号の楽団員たちは、恐怖で逃げ惑う乗客を落ち着かせようと、デッキで軽快なワルツを奏で、いよいよ甲板に海水が押し寄せたときには賛美歌を演奏して船と運命をともにしました。いさぎよく死に臨もうと正装に着替えた紳士もいます。船室にとどまり、2人で最後の瞬間を迎えることを決意した老夫婦もいました。幼い子どもたちを連れた母親に自分の救命胴衣を差し出し、「助かったら、私のために祈ってください」と願いを託した船員……

タイタニック テーブルウェアシリーズ

  逃げ場のない広大な海の上で、言葉では尽くせない人間ドラマが繰り広げられたのです。タイタニック号の犠牲者は1500人に達し、海難事故史上、最大の惨事となりました。悲劇的な海難事故でありながら、タイタニック号がいまもロマンをかき立て、伝説の豪華客船として語り継がれるのはなぜでしょうか?それは、運命の船に乗り合わせた人びとの、かけがえのない人への想い。時代が移り変わっても色あせることのない「永遠の愛」が、今も夢の航跡をたどっているからなのかもしれません。

タイタニック号とともに、「アラカルト」で使われていた食器も、海底に沈みました。それから100年の時をへて、テレビのタイタニック特別番組がきっかけとなって、ロイヤルクラウンダービー社では当時と同じ工場での復刻を決めました。企画・立案から現場の職人に至るまで、想いを込めて制作した幻のテーブルウエアを通して、タイタニックが刻んだ「永遠の愛」の物語を感じていただければ幸いです。

チャールズ皇太子ご夫妻がロイヤルクラウンダービー本社工場訪問(2011年2月18日撮影)

「タイタニック展」

2011年2月より7月まで、ロイヤルクラウンダービー本社にて「タイタニック展」が開催されました。
この展覧会に来訪されたチャールズ皇太子ご夫妻のご様子、展示風景などを、こちらのページにてご紹介しております。

「タイタニック展」の様子は、こちらから>>

小見出し

1皿目 レストラン「アラカルト」
2皿目 描かれた月桂樹の葉
3皿目 最後の晩餐
4皿目 エターナル・ラブ(永遠の愛)
PAGE TOP